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Webアプリ試験自動化ツール「selenium」の名前の由来

今Webアプリ試験自動化ツール「selenium」について色々と調査していて、そのときに名前の由来も調査して面白かったのでメモです。

seleniumという化学物質があるのか

seleniumってどんな化学物質なのかなと思って、Googleで「selenium 化学物質」と検索してみてもセレンしか出てきません。ちなみにselenideはセレン化合物と出てきました。
selenideはseleniumを拡張したWebアプリ試験自動化ツールなので、そのまま名前になった感じですね。


大学受験のときに勉強した気がする-iumが語尾につくのってどんな意味なんだっけと調べてみました。

発見された元素の名前の語尾に「ウム-ium(-um)」をつけることは、IUPAC(国際純正・応用科学連合)によって定められています。
本来は金属名につけるラテン語の中性名詞の語尾形で、1807年のカリウム発見以来、金属元素の語尾に-iumをつけることが慣習となりました。
ただし、ヘリウムのように、最初は金属と思われていたけれど、後になって非金属だと判明しために、非金属の名称にも-iumのついたものがいくらか混じっていたりします。


引用:元素の名前に、マグネシウムやナトリウムのように○○ウムと付... - Yahoo!知恵袋


とのことでした。で、セレンの分類って何なのだろうかと調査してみると「半金属」とのことでした。半金属ってなんだろうと思いつつも、もしかたらセレン=セレニウムなのでは?なんてWikipediaをきちんと読んでみるとビンゴでした。Selen = selenium です。seleniumという化学物質は実在します。


seleniumとはどんな物質か

「ヒトの必須栄養素」とのことです。欠乏すると、ウイルス性心筋症である克山病に罹患しやすくなるそうです。そして衝撃なのが、この心筋症は予防できるが、治癒はしないとのことです。恐るべしセレニウム欠乏症。

しかし、一方で過剰な摂取を続けると「セレニウム中毒」になるんだそうです。中毒になると、脱毛,爪の異常,皮膚炎,末梢神経障害,悪心,下痢,倦怠感,易刺激性,呼気のニンニク臭という症状が出るそうです。こちら治癒するか調べがついていないのですが、中々の症状ですね。。。

参照:セレン欠乏症および中毒 - 09. 栄養障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版


名付け親のメッセージが伝わってくるようですね。


名前の由来

セレンはギリシャ神話の月の女神セレネから命名されている。これは、周期表上でひとつ下に位置するテルル(ラテン語で地球を意味する Tellus から命名)より後に発見され、性質がよく似ていたためである。あるいは地球の「上」に位置するためとも言われる。

セレンのように、周期表上で並ぶ元素が天体の配置になぞらえて命名された例は、ウラン・ネプツニウム・プルトニウムにも見られる。


引用:セレン - Wikipedia

性質

いくつかの同素体が存在するが、常温で安定なのは六方晶系で鎖状構造をもつ灰色セレン(金属セレン)である。灰色セレンの融点は217.4 °C(異なる実験値あり)で、比重は4.8である。他の同素体として、赤色で単斜晶系のα, β, γセレン、ガラス状の無定形セレンなどがある。-2, 0, +2, +4, +6価の酸化状態を取り得る。水に不溶だが、二硫化炭素 (CS2) には溶ける。また、熱濃硫酸と反応する。燃やすと不快臭のある気体(二酸化セレン)が発生する。硫黄に性質が似ている。

セレンは自然界に広く存在し、微量レベルであれば人体にとって必須元素であり、抗酸化作用(抗酸化酵素の合成に必要)があるが、必要レベルの倍程度以上で毒性があり摂取し過ぎると危険であり、水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目となっている。これはセレンの性質が硫黄にきわめてよく似るため、高濃度のセレン中では含硫化合物中の硫黄原子が無作為にセレンに置換され、その機能を阻害されるためである。


引用:セレン - Wikipedia


以上、Webアプリ試験自動化ツール「selenium」の名前の由来について調査してみた記事でした。


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